こんにちは、うめきちです。
お腹の中に宿った、大切な命。
何度も何度も、お腹に手をやり
その実感に想いを馳せる日々かと思います。
でも、心配なこともたっくさんありますよね。
特に、これからはインフルエンザの大流行の季節。
妊娠したまま、インフルエンザにかかってしまったら
大丈夫なのかしら?
ワクチンを接種しても、お腹の子に影響はないのかしら?
次から次へと、不安が頭をよぎりますよね・・・・
わかります(>_<)
だからこそ、ご自分でも正しい知識を身に付け、
そして、専門家の意見を聞くべきだと思います。
うめきちからは、
妊娠初期の方がインフルエンザの予防接種を受ける上での
大事なポイントをお伝えできればと思います。
インフルエンザの予防接種に使われるワクチンは?
メインとなるインフルエンザのウイルスには、
三種類のインフルエンザウイルス
(Aソ連型=H1N1、A香港型=H3N2、B型インフルエンザ)があります。
この三種類のウイルスの一部を粉々にして生成した
不活化ワクチンを私たちは接種しています。
では、不活化ワクチンとはどういったものなのでしょうか?
ワクチンにはこの不活化ワクチンと
もう一つ、生ワクチンというものがありますので、
この二つの種類の違いをぜひ知っておかれるといいと思います。
- 不活化ワクチンとは
細菌やウイルスを殺して毒性をなくし(不活化)、
抵抗力=免疫をつけます。
毒性がないので、体内で増殖することはありません。
よって、十分な抵抗力をつけるのに、
複数回の接種が必要になります。
- 生ワクチンとは
生きた細胞やウイルスの毒性を弱めて、
接種時には実際にその病気にかかったかのようにして
抵抗力=免疫をつけます。
実際に細胞やウイルスが体内で増殖することによって、
免疫が付きますので、一度の接種で済みます。
- 生ワクチンのリスク
毒性が弱まっているからとは言え、直接体内で増殖していきますから、
軽い症状がでる場合もあります。
しかし、接種が原因で、重大な病気にかかることはめったにありません。
最近で言うと、乳児が受けるポリオワクチンが、
生ワクチンから不活化ワクチンへと変わりました。
背景としては、
生ワクチンによるワクチン関連麻痺(まひ)の発生が認識されはじめ、
医療関係者や親の要望が高まったことがあります。
また、免疫不全者や妊婦さんに生ワクチンは禁忌となっています。
生ワクチンはやはりいくらかのリスクがあるのでしょうね。
インフルエンザワクチンの妊婦さんへの影響は?
このように、不活化ワクチンが使われているインフルエンザワクチンは
毒性を消し、予防に必要な成分だけを使って作られていますから、
副反応がすくなく接種ができます。
体内にウイルスが侵入するのではないので、
ウイルスが増殖することもありません。
つまり、お腹の赤ちゃんにワクチンが悪影響を与える可能性も
極めて低いと言えるわけです。
さらに、以前よりも副反応が少なくなった
改良型のインフルエンザHAワクチンというものが使われているので、
より安心できるようになりました。
ただし妊娠16週頃までの妊娠初期は、
胎児が不安定なことにより、予防接種を避ける傾向にあります。
決して、妊娠初期における予防接種で、
流産の確率が高まるとの報告があるわけではないですが、
あきらかに安全に近づく妊娠中期までまって、
接種することが望ましいようです。
その間、もし流行の真っ只中であったり、
大勢の人との接触が避けられない場合など、
妊娠初期でも予防接種を進められる場合もあります。
その際も、主治医の先生とよく相談されて、
感染のリスクと予防接種のリスクを天秤に図る必要があると思います。
妊娠初期の予防接種の可否は、医療機関によってもまちまちですので、
迷っている場合は、まずは妊娠週数を告げて相談することが一番です。
では、実際に接種される場合の注意点をご紹介します。
卵アレルギーの人の注意点
インフルエンザワクチンの培養は卵を使ってされますので
卵アレルギーの人は注意が必要です。
とはいっても、含まれる卵の量は微々たるものですので、
どの程度のアレルギーを持っているかでも接種の可否は変わってきます。
接種においては、アレルギーのリスクと、接種しなかった場合のリスクを
これも主治医としっかり相談することが必要ですね。
ワクチンの防腐剤は影響あるのか?
意外と知られていないことに、ワクチンに使われている防腐剤があります。
一般のワクチンには、細菌汚染を防ぐために、
チメロサールという防腐剤(有機水銀)が含まれています。
水銀といっても、ごく少量なのですが、
体内蓄積と副作用が心配されるところでもあります。
- 妊婦さんの防腐剤入りを使ってよいのか?
これは、医者の判断でも別れているようです。
そもそも、防腐剤無添加のワクチン生産量が
大幅に少ないので、置いてない医療機関も多いです。
産婦人科では比較的置いてあるところも多いようですね。
安全性に関しては、1930年ごろから使用されてきた中で、
妊娠女性に接種した場合にも問題はないと報告されています。
しかし、より安全性を求めるならば、
防腐剤無添加のワクチンを接種する方が良い、
とは言えると思います。
ご自身の掛かり付け医院で、無添加のワクチンを接種できるのか
確認されてみてください。
まとめ
ここまでの情報で、
あなたはインフルエンザの予防接種をしますか?しませんか?
・・・わかりませんよね。
妊娠は、普段以上に予想もつかないことが起こる可能性があります。
確率としてはとっても低いかもしれませんが、
可能性がある限り、心配は尽きないと思います。
お医者さんの中にも、少数ではありますが、
妊婦がインフルエンザ予防接種をすべきではない、
と考えられる方もいますし、
実際、接種はせずに人との接触を極力控えて、
大事な時期を乗り越えられる方もいられます。
しかし、いざインフルエンザにかかってしまったとしたら、
妊娠中は強い薬が使えずに、辛い時間を過ごすことにもなりかねません。
うがい手洗いなどの対策だけで、
完全にインフルエンザを防ぐことも難しいことです。
重症化を防ぐとされているインフルエンザの予防接種は、
やはり出来るならしておきたいところですね。
ただ、漠然と悩んでいても結論はでませんから、
きちんと予備知識を頭に入れて、
その上で、かかりつけのお医者さんと相談されることが一番だと思います。
ご自分はどうすべきか、後悔することのないように、
きちんと理解され、きちんと判断をした上で
対策を決めていただきたいと思います。